2024年11月01日
2023年10月20日
2022年10月08日
2020年12月25日
無料耐震診断ローラー作戦
半田支部では毎年、半田市無料耐震診断ローラー作戦に取り組んでいます。
この取り組みは半田市建築課が企画し、地元の役員さんと市の職員、私たち診断員が班を作って、それぞれに割り振られた地域を回り、昭和56年5月以前に建てられた対象のお宅を一軒ずつ訪問し、耐震診断を受けていただくよう訴えます。
地元役員さんの協力は絶大で、我々だけではとても無理な玄関の扉を開けていただきます。そこですかさず、市の職員が耐震診断を訴えます。話しを聞いていただいているなかで、具体的な診断、調査の話題になったら診断員の出番。そこまでいけばだいたい申込書を書いて頂けます。
今年度は10月、11月の土曜日を使い5地区で計画、1地区は雨が予想されたため、来年に延期しましたが、4地区で実施しました。各地区3〜6班結成し、それぞれ20戸をめどに回りました。回ってみると空き家になっていたり、取り壊されていたりいろいろな事情がわかります。一度の取り組みで10〜20件程度の診断申込が得られます。
今年はコロナ禍で診断申込が低調ですが、このおかげで何とか3桁の診断を実施できています。
2018年11月19日
平成30年10月27日 半田支部女性委員会 迎賓館赤坂離宮・東京都庭園美術館を訪ねて
10月27日 半田支部 女性委員会交流研修会を開催しました。
迎賓館赤坂離宮は紀州徳川家の江戸中屋敷の場所に10年の歳月をかけて明治42年に東宮御所(皇太子の居所)として片山東熊設計で建築された、ネオバロック様式の西洋風宮殿建築でした。その後 外国の賓客を国として接遇する施設の必要性から5年有余の年月と108億の経費をかけて村野藤吾の設計で改修され昭和49年に完成しました。
和風別館「遊心亭」は谷口吉郎の設計で昭和49年に新築されました。見学コースは和風庭園からのアプローチでしたが、実際は正面玄関の中門から入り、右手に「坪庭」を見ながら「渡り廊」を進みます。坪庭は敷き詰められた砂利(京都の白川砂)に貴船石(きふねいし)、力強い青々とした孟宗竹(もうそうたけ)が「静」のたたずまいを演出していました。
玄関ホールの床は黒い玄昌石、マツ板の式台で履物を脱いで「取次の間」に上がります。脇の「控えの間」からは和風庭園が望める配置でした。そこに置かれていた机、椅子も谷口吉郎の設計で脚の末端には透明な部材で造られており 床から浮いている状態をイメージしたそうです。さらに進んで障子を開けると47帖の「主和室」があり、勾配天井は竿縁杉中杢敷目板張り、壁は西京聚楽塗りでした。さらに奥には「即席料理室」があり、荒削りのクリ材を使った柱と梁、天井は竹の簀の子(すのこ)張りの民家風造りでした。カウンターテーブル、椅子が備え付けられていました。茶室は四帖半の畳席で 傍に椅子席が配置され お点前の流れをあたかも「能舞台」を鑑賞するような工夫がありました。天井は杉柾うづくり目すかし張り、壁は西京聚楽塗りです。
午後は旧朝香宮鳩彦王邸の東京都庭園美術館の見学でした。1925年パリ万国博覧会で感銘受けた朝香宮夫婦が自邸建設にアール・デコ様式を反映しました。建築設計は宮内省内匠寮(権藤要吉)でしたが内装基本設計はアンリ・ラパン。ガラスリリーフはルネ・ラリック作品です。まず玄関正面の扉を飾る総ガラス張りの透明化感ある浮き出した女性像の装飾には驚きでした。建物は外観、内装、家具、照明、カーペットなどが見事にデザインされた空間でした。「本物」に触れた感動と細部に至るまで 神経が行き届いている凄さに圧倒されました。新しく建設された新館はガラスをうまく取り入れていて 廻りの景色にとけこんでいました。 ゆったりした時間の流れを実感し歴史的建造物に触れることで 新しくインスピレーションが沸き出てくるように感じました。
迎賓館赤坂離宮は紀州徳川家の江戸中屋敷の場所に10年の歳月をかけて明治42年に東宮御所(皇太子の居所)として片山東熊設計で建築された、ネオバロック様式の西洋風宮殿建築でした。その後 外国の賓客を国として接遇する施設の必要性から5年有余の年月と108億の経費をかけて村野藤吾の設計で改修され昭和49年に完成しました。
和風別館「遊心亭」は谷口吉郎の設計で昭和49年に新築されました。見学コースは和風庭園からのアプローチでしたが、実際は正面玄関の中門から入り、右手に「坪庭」を見ながら「渡り廊」を進みます。坪庭は敷き詰められた砂利(京都の白川砂)に貴船石(きふねいし)、力強い青々とした孟宗竹(もうそうたけ)が「静」のたたずまいを演出していました。
玄関ホールの床は黒い玄昌石、マツ板の式台で履物を脱いで「取次の間」に上がります。脇の「控えの間」からは和風庭園が望める配置でした。そこに置かれていた机、椅子も谷口吉郎の設計で脚の末端には透明な部材で造られており 床から浮いている状態をイメージしたそうです。さらに進んで障子を開けると47帖の「主和室」があり、勾配天井は竿縁杉中杢敷目板張り、壁は西京聚楽塗りでした。さらに奥には「即席料理室」があり、荒削りのクリ材を使った柱と梁、天井は竹の簀の子(すのこ)張りの民家風造りでした。カウンターテーブル、椅子が備え付けられていました。茶室は四帖半の畳席で 傍に椅子席が配置され お点前の流れをあたかも「能舞台」を鑑賞するような工夫がありました。天井は杉柾うづくり目すかし張り、壁は西京聚楽塗りです。
午後は旧朝香宮鳩彦王邸の東京都庭園美術館の見学でした。1925年パリ万国博覧会で感銘受けた朝香宮夫婦が自邸建設にアール・デコ様式を反映しました。建築設計は宮内省内匠寮(権藤要吉)でしたが内装基本設計はアンリ・ラパン。ガラスリリーフはルネ・ラリック作品です。まず玄関正面の扉を飾る総ガラス張りの透明化感ある浮き出した女性像の装飾には驚きでした。建物は外観、内装、家具、照明、カーペットなどが見事にデザインされた空間でした。「本物」に触れた感動と細部に至るまで 神経が行き届いている凄さに圧倒されました。新しく建設された新館はガラスをうまく取り入れていて 廻りの景色にとけこんでいました。 ゆったりした時間の流れを実感し歴史的建造物に触れることで 新しくインスピレーションが沸き出てくるように感じました。